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2005年5月14日 (土)

MERUMOライブ

知人のつてで、MERUMOというバンドのライブを
観に行った。最初からあまり期待しないでおこうと
いうつもりだったのが、これが意外や意外と言っては
失礼かもしれないのだが、とてもよかったのだ。

特に良かったのはアナログシンセとアップライトベースを
操る職人。アナログシンセがサイケデリックな味を醸し出し、
弓引きを含めたアップライトベースが独特の世界を作っていた。

バンド全体としてとりわけテクニックがあるというわけではないし、
曲のコード進行も至ってシンプルなのだが、このバンドにしか出せない
味というか世界を作り出すのに成功していたと思う。

何より良かったのは、こういうバンドもいいなと思ったことである。
全曲・詞がオリジナルというのがいい。

音楽学校にいると、スタンダードとか、既成曲のコピーが中心なのである。
それによって先人のグルーブ感を身に着けたり、テクニックを磨いたりする
というのが中心の作業となるのである。

もちろんそれが無駄なことであるとは言わない。「学ぶ」とは「まねぶ」から来た言葉である
ように、まずまねてみることが必要であるし、何かを表現するのに技法がなければ伝わらない。
表現するための技法というのはやはり必要なのである。

しかし、ただ表現する技術だけにとらわれていると、「ハイお上手。けど、結局何が言いたいの?」
ということになりかねないのである。

表現するためのテクニックは必要だが、まず表現したい内容あってのテクニックである、
ということなのである。したがって、テクニックとハートとは、まさに車の両輪の如きもの
なのである。

私は今日のライブでそのことを感じた。
今まで、ある程度うまくなければライブなんかやっちゃいけない、
ライブなんてのはうまくなってからやるものだ、という先入観があったのだが、
表現したい欲求があれば、まず人前でやってみるものだ、と思ったのである。

今私が学校で勉強していることは、先人のまねをすることだが、
自分の言いたいこと、自分の感じていることを曲や詩にできるなら、
それを発表してみるということはとてもいい経験なのだということ、
そして自分もそれをやってみたいということ、
そもそも自分が音楽を始めたきっかけはそういうことだったということを
あらためて確認したのだった。

そういう意味で、とても有意義なライブ観覧であった。

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