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2006年1月10日 (火)

世の中に潜む善意

昨日は連れと垂水のアウトレットショッピングモールに買い物に行った。
で、ひとしきり買い物を楽しんだあと、垂水駅のホームで電車を待っているときに
帽子がなくなっていることに気づいた。
どこに忘れたのだろう?
雑貨屋でソファーに座ったときか、ジーンズの試着をしたときか、オーディオ室で
ホームシアター体験をしたときか……。
かなり気に入っていて愛着のあった帽子である。
居ても立ってもいられない気持ちになった。

うちに帰るやいなや、そのショッピングモールのインフォメーションに電話した。
「忘れ物をしたんですが……。」
「では担当の者と替わります。」
というわけで、担当の方に、忘れた帽子の色や形、特徴などを伝えたところ、
届いている、ということだった。

私はほっと胸をなで下ろした。そして感謝した。

実はこういう体験は、関西に来てから二度目である。
一昨年の秋、京都から神戸に戻る阪急電車の中に財布を落としてしまった。
坐っているときに、斜めになったカーディガンのポケットから落ちてしまったらしい。
あわてふためいた私は、事情を駅員さんに告げ、手配してもらった。
すると、乗り換えた梅田駅に届いているということだった。
駅員さんの指導で、届けてくださったかたに電話して、幾ばくかのお礼を、と申し出た。
しかし、拾い主の方は、
「お礼は要りませんよ。それより、中のものはちゃんとありましたか?」
と言われた。

このとき、私は、世の中には、まだまだ善意というものが潜んでいるのだと実感した。
我々がメディアなどを通じてふだん耳にし、目にするものは世に潜む悪意の方が多い。
けれども、ほんとうは世の中には注目を浴びない善意がつつましやかに潜んでいるの
ではないだろうか。

拾ってくださった方には直接お返しするものはないが、私が誰かに同じようなことをすることで、
善意というものは世の中をめぐりめぐってゆくのだろうと思う。

それと、もう一つ。
落とし物が無事に持ち主の所へ返るということは、民度の高さを示す一つの尺度でもある。
ずいぶん前の話になるが、ソウルオリンピックのころ、韓国に行ったとき、連れのギタリストが
タクシーの中にエフェクターを忘れてしまった。あとで慌ててタクシー会社に電話したが、
結局戻ってくることはなかった。

昨年のハリケーンのときにも、アメリカではどさくさまぎれに略奪が横行したという。

平成17年12月31日付産経新聞の「正論」で、三浦朱門氏がこんなことを書いている。
 明治初年に日本の地方を旅行した英国の女性は、旅行に利用した馬の馬子が
 彼女の落としたベルトを数㌔も歩いて取りに帰り、しかも礼を辞退したことを書いている。

元々わが国は民度の高い国であって、それは世界にも誇るべき水準なのだ。
話がそれたけれども、世の中には表に顕れない善意が埋もれていることを
しみじみと感じさせられた出来事だった。
 

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