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2006年4月21日 (金)

注意する「技術」 NHK『ご近所の底力』より

NHKの『ご近所の底力』を見た。
座席占領や携帯電話、車内での化粧などの「迷惑行為」にどう対処するか、
という内容だった。

一番印象に残ったのは、元警察OBが、マナー向上委員として話しかけて
いる様子だった。

彼らの話術はとても巧みで、人の心の中にスッと入っていく。
長年、社会の規律を犯した人たちと渡り合ってきた経験がそうさせるのだと思う。
相手と同じ「目線」に立って話しかけているというのがとても印象的だった。
「正義」と「悪」という立場から、頭ごなしに叱りつけてしまうというのが一般人の
陥りがちな過ちであり、そうすると心理的な作用・反作用の法則で、注意された方も
「なにぃ~?」となってしまいがちなのだ。

私個人のことで申せば、私が子どもの頃の学校教育の現場では
こういった指導のあり方が普通だった。
「悪」は「正義」に従うべきだという頭があったから、私は従順に従った。
先生は権威・権力の体現者で、生徒はそれに従い、指導を受けるべき立場という
ことを受け入れていた。

しかし、実はそれは表面には見えないところで心に傷を作っていたのだった。
頭ごなしに怒られることで、自分の自尊心というものは傷つけられる。
他人から評価を得られないと心細くなってしまう。他人の評価ばかりを
求めるようになってしまう。

また、自分の中の自発的なものが弱くなっていき、他人に合わせるあまり
自分で本当に何がしたいのかわからなくなって「指示待ち族」となってしまうetc.…。

本当によい注意の仕方というのは、対話によって相手自身に考えさせ、
相手自身の中の良心を目覚めさせることなのだ。

そのためには、相手に話しかける「技術」というのはとても大切なものなのだと
思った。

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