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2006年11月15日 (水)

『性と暴力のアメリカ』鈴木透著(中公新書)

「ピューリタンが理想の新天地を求めて建設した理念先行型の実験国家」
としてのアメリカ合衆国の特質を、その歴史を丁寧にひもときながら、
アカデミックに説き起こした好著。ちょっと難しいかな、と思って
手に取ったが、一気に読むことができた。


こんにち「民主主義国のリーダー」として世界に君臨するアメリカが、
実は特異な国であるという認識は大切だと思う。
アメリカは国家建設の過程から、性と暴力についてかなり特異な様相を呈しており、
実はその特異性は現代に至るまで脈々と続いている、ということを、さまざまな
史実に基づいて考察している。


そのアメリカと、どうつきあっていくか、われわれも考えていかねばならないだろう。
単なるジャーナリスティックな「反米」「親米」という議論が浅薄に思えるような
アカデミックな本であり、この本がより多くの人に読まれ、一人一人が
考えることを期待する。

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