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2007年4月 3日 (火)

『人生のほんとう』池田晶子著(トランスビュー)

もうすぐココログが24時間メンテナンスに入るというので、今のうちに
感想を書いておこう。

とても共感するところもあれば、よくわからないところもあった。
池田氏の講演集であるが、ソクラテスがそうしたように、聴衆との
対話であればもっとよかったのだが。
読みながら「それはどういうことなの?」と質問してみたいとも思った。

哲学は存在とか真理にあくまで理性を使って肉薄していく営みであるが、
そういう知力を持たない人もいる。「頭一つでできること」と池田氏は言う
けれども、例えば数学的思考がとても得意な人は少ないように、
哲学的思考について行ける人というのも、多数派ではないように思う。

私もそうであるけれども、凡人はどうしても情緒や感傷が介入してしまうのだ。

ずっとロゴスで語りながらも、Ⅵ章の冒頭でいきなりカタストロフに話が
飛躍しているのはどうしてなのだろう?

哲学は「死の学び」であると言われるように、この私、生きていることすら
相対化する行為である。『14歳からの哲学』が売れて以来、「わかった」と
思う人が増えているのだろうが、「わかった」と思ってしまったり、池田氏に
心酔して「池田教」のようになってしまったとするならば、それこそ哲学という
営みからはかけ離れた者になってしまうだろう。そのことを、よく肝に銘じて
おくべきだろう。

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