言葉の持つ力~「たかじんのそこまで言って委員会」より
関西ローカル番組「たかじんのそこまで言って委員会」(よみうり)が面白い。
バラエティ形式で時事問題についてあーだこーだと言い合う番組だが、
さすが関西の番組らしく、肩の力を抜いて見られるのがいいし、見終わった
後がとてもすがすがしい。(他局「朝○」などに見られる険悪でいや~な感じは
微塵もない。)
今週は、
山口県光市母子殺人事件
愛知県立てこもり事件
北京オリンピック
などがテーマだった。
最後に論じられたのが、言葉の言い換えについて。
セックスをエッチと言い換えたり、少女売春をエンコーと言い換えたり、
借金をキャッシングと言い換えたりすることが、
その行為の意味を軽くしているのではないか、ということだった。
同感である。
とりわけ、セックス→エッチの言い換えについてとりあげてくれたことを評価したい。
「性行為」の意味として「Hする」という動詞が使われ始めたのは、
『セーラー服を脱がさないで』(秋元康作詞)で、「友達より早く Hをしたいけど」
と歌われたのが始まりではないだろうか。それ以前には、「Hな人」というように、
形容詞として使われてはいたが、動詞として使われてはいなかったと思う。
それまでは、若者の間では「A、B、C、D」が隠語として使われていた。
「H」とはもともとhentai(変態)の頭文字をとったものであり、(大辞泉、大辞林などによる)
愛とか信頼関係に基づいた交わりにはいささか不似合いだと思う。
「セックス」(まあこれも外来語だが)、「交合」「秘め事」「合体」など、
他に言い換えられないだろうか。
他に面白かったのは、ネット上では「できちゃった婚」を「ズッコンバッ婚」とする
言い換えが提案されているらしいこと。
パネリストの提案で面白かったのが、
セレブ→成金(宮崎哲弥氏)
セレブ→人間ニセブランド(安藤和津氏)
プチ整形→小細工整形(同)
不倫→姦通(三宅久之氏)
セクハラ→主観的男女格差別(森本敏氏)
など。どれも本質をとらえていて面白い。
わが国は「言霊のさきはう国」というが、マスコミが主導する言葉の「すりかえ」は
最近目に余るものがある。そういった言葉が知らぬ間に刷り込まれ、
人間精神を蝕んでいっているのではないだろうか。
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