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2007年12月31日 (月)

歌の持つ力

小田さんの『クリスマスの約束』を見てから、歌の持つ力はすごい、
ということをずっと考えていた。テレビを通してでさえ、ぐっとくるものが
ある。思わず涙ぐんでしまう。まして間近で見ていたらどれほどのものが
あるだろうか。聴く人をじんじんさせてこそ、本物の歌い手であると思う。

紅白を見ていてもそのことを再確認した。
奇しくも今年のテーマは「歌の力、歌の絆」だという。
やはり歌の持つ力はすごい。
そして、それは私にとっては、日本人による日本語の歌なのである。

来年はどんな年になるだろうか。
「やっつけ仕事」で音楽をやるのは避けたいと思う。
聴く人をじんじんさせる音楽を、やっていきたいと思うのである。
それは、今年一年に対する反省でもある。

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2007年12月30日 (日)

サンデーモーニングSP「環境と格差」

たまたまテレビをつけたら、サンデーモーニングをやっていて、
環境と格差をテーマにして、その根本=産業革命までさかのぼって
解説していた。なかなか良かった。

夏目漱石は、留学中のイギリスで、産業革命の生みだす問題を
すでに指摘していた。さすがである。

環境と格差、もうのっぴきならないところまで来ているのではないだろうか。
現代文明にどっぷりと浸かってしまっている我々だが、どうすればいいのか、
そろそろ考える必要がある。

誇るべきことに、我が日本は江戸時代というすばらしい時代を体験した。
完全閉鎖系の社会の中で、食糧自給をなしとげ、環境面においては
完全循環をなしとげ、また、戦争もしなかった。庶民の生活は豊かで、
すばらしい文化が花開いた。それが260年以上も続いたのだ。

金子勝氏がサブプライム問題をきっかけにアメリカ経済は没落してゆくだろう
との旨の発言をしていたが、来るべきその時に備えなければならない。
ドラスティックな経済、社会構造の大激変をも視野に入れながら。
それを日本は変革への大きなチャンスととらえるべきなのだ。

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2007年12月27日 (木)

小田和正『クリスマスの約束』 2007

昨夜遅く、小田和正『クリスマスの約束』を見た。
とてもよかった。

私が小田和正の音楽と出会ってから30年近くになるけれども、
この人は還暦を迎えてますますパワーアップしているように見える。
この日共演した「くるり」の岸田繁はそれを「さわやかさというよりも
ミュージシャン特有の不気味さ」と表現したけれども、持って生まれた
運も含めて、そういう何か(=something)なくしてはここまで第一線で
やってくることはできなかっただろう。

この日もいろんな人と共演したが、とくによかったのは、さだまさし。
さだまさしが歌った小田さんの『woh woh』も全く違和感がなかったし、
小田さんが歌ったさだまさしの『秋桜』は見事に小田流にアレンジされていた。

そして小田さんとさだまさしが一緒に作った『たとえば』という歌。
過去の自分、未来の自分に語りかけるという歌詞で、
それに小田さんのメロディーが乗っかって、すばらしい歌に仕上がっていた。
そして、さだまさしと小田さんのハーモニーも絶品だった。
この歌を聴いただけでも、この番組を見る価値があったというものだ。

あとは、矢井田瞳が『恋バス』という小田さんとのコラボ曲を歌ったが、
小田メロディーの魅力と、矢井田瞳の歌声の魅力がうまい具合に
ミックスされて、ああ、二人が出会うとこんな具合になるんだ、と思って、
とても良かった。ヤイコはスカートでフェミニンな衣裳で、かわいかった。

あとは、小田さんが、ここまでやってこれたのも「縁」であり、人と人とが
出会うことだ、と言ってたのがとても印象に残った。

この番組は毎年録画しているけれども、なぜかあまり見ない。
クリスマスの時期に、眠いのをがまんしながら深夜一人で見るのが
一番いいようだ。

嬉しかったのは、来年小田さんはまたツアーに出ると宣言してくれたことだ。
感動と力を与えてくれる小田さんのコンサートに、私もまた行きたいと思う。

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2007年12月20日 (木)

テレビ東京系 超歴史ミステリー『大奥』

テレビ東京系の超歴史ミステリーV『大奥』が面白かった。

春日局がしばしば徳川家康と静岡で密会しており、家光は
春日局と家康との間の子であったと考えるといろんなつじつまが
合ってくる、とか、天璋院篤姫が島津藩のスパイで、幕府内で
工作活動をしていたとか、学校では習わないような生き生きとした
歴史の裏のありさまが描かれていた。島津藩は大政奉還の百年も
前から倒幕計画を立てていた、というのもとても興味深かった。
いまの日本の政治は目先のことばかりを追いかけていて、
国家百年の大計というものを忘れてしまっているので、少しは
見習ってほしいものだ。

いや、それよりも、江戸の風俗についてちょこっと触れられた部分が
とても面白かった。

例えば、「切り捨て御免」は、後で切り捨てた理由を奉行所に届け出
なければならず、その理由が不当なものであれば領地を没収されるとか、
切り捨てようとした相手に逃げられたら自害しなければならないとか、
今まで知らなかった。

うなぎ屋の二階が逢い引きをする閨になっていたということは
何かで聞き知っていたが、極めつけは銭湯の話だった。

江戸の男女比は男4:女1で、それゆえ出会いに最適な場は銭湯であった。
その銭湯というのが、入り口は男女別だが中は混浴で、
だから出会ったときからお互いを知り尽くしていて手間が
かからなかったという。今から考えれば実に羨ましい話だ。

江戸時代の庶民は性に関してとてもおおらかだったという。
そんな江戸時代に生まれてみたいものだ。

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2007年12月19日 (水)

『千の風になって』が第1位

今日のニュースによれば、今年のCD売り上げ第1位は、
秋川雅史氏が歌った『千の風になって』だそうだ。
すさんだ世相の中に吹く一陣の風のような爽やかなこの歌が
第1位というのはうなずけるし、こういう歌が注目を浴びるというのは
まだまだ捨てたものではないとも思う。

この歌は、死んだ人が、私のお墓の前で泣かないでほしい、
私は千の風になって吹き渡っているのだから、と、生きている人に
語りかける内容である。

聞くところによると、アメリカ先住民の詩を英訳したものをさらに
日本語の詩にしたものらしい。アメリカ先住民は東洋人と共通
の祖先を持つそうだが、そういうところにも不思議な縁を感じる。

死んだ人は墓の中にいるのではなく、千の風になっている、というのは
仏教的な思想でもあるようだ。今亡き人は、仏性=「はたらき」となって
いる。日の光や風や、鳥のさえずりなどの「はたらき」として我々とともに
ある、ということだ。

「いのち」ということは、必ずしも「生存している」ことと同義ではない。
それは、時空を超えて宇宙に充ち満ちている「はたらき」なのである。

生と死の不思議を感じる感性、「いのち」の「はたらき」を感じる感性が
日本人に残っていたことに、素直によかったと思うのである。

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2007年12月10日 (月)

NHK 『ワーキングプア』

NHKの90分番組『ワーキングプア』を見た。
いわゆるワーキングプアの問題は、今そこにある危機と言ってよいだろう。
米の値段が下がり続け、農家を廃業せざるを得ない秋田の農家。
すぐれた技術を持ちながらも年々収入が減り続ける仕立て職人。
中国からの「研修生」の流入で仕事を安く奪われ、廃業したプレス職人。
等々。

働く意欲も技術もあるのに、コスト競争(しかもそれの多くは中国との競争である)
のために、生活できないようなところまで収入が落ち込んでしまったという有り様を
カメラは如実に映し出していた。

いったいどうしてこんな国になってしまったのか?

もちろん小泉・竹中による経済改悪の影響も大きいのだろうが、政府だけが悪い
わけでもない。コストを安くするために中国人を「研修」の名目で雇い入れ、
安く働かせて自分らだけが丸々と肥え太ってゆく企業も、大いに「悪い」のだ。

働く意欲のある人間が貧しくなり、オンラインの株の売買をやるような人間が
ボロもうけするような世の中がまともであるはずがない。すでにモラルは崩壊
しているのだ。

このままではわが国は荒廃していくばかりで、どうにかしなければならないと、
番組を見て感じた。

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2007年12月 4日 (火)

見た目と中身

今朝の「なるトモ!」で、なかなかいいエピソードをやっていた。
ある女子社員の話。
その人には憧れの先輩(A)がいたが、一方別の男性社員(B)からも
好かれていた。A先輩はとてもかっこよくて、女子社員からの
憧れの的で、一方Bは一見オタクっぽくて、気持ち悪いと思っていた。

その女子社員の誕生日。思いが叶って憧れのA先輩と付き合うことになった。
一方、Bからもプレゼントをもらった。それを開けてみると、
なんと、Bが撮ったその子の写真をアルバムにしたものだった。
そして、「ずっとあなたのことを見ていました」というようなメッセージが
添えられていた…。その子は「気持ち悪!」と思った。

しかし、A先輩とつき合い始めたものの、見た目のかっこよさとは
裏腹に、浮気はするわ、財布から黙ってお金を抜き取るわで、ひどい人だった。

そして…。
その女子社員は、再びアルバムを見た時、その写真に込められている
Bの寄せる愛ある眼差しに気付き、ついにBと結婚することになった……。

結局、人は見た目ではないのだ。
私の経験でもそう思う。深く付き合ってみないと、その人の中身はわからない。
人はいずれ歳を取る。その時に、どれだけお互いを慈愛のある眼差しで見ることが
できるか、ということなのだと思う。容色が衰えた時、問題になるのは中身でしか
ないのだ。

とすれば、映像メディアが過度に発達した現代の、なんという不幸なことであろうか。
人は、テレビに登場するタレントと周りの女の子を比べたり、理想のタイプは
芸能人で言うと○○ちゃんみたいな人、と言ったりする。一方で個性個性と
言いながら、しっかり人を類型化してしまう。それが、どれだけ人を見る目
というものを曇らせることになっているだろうか。

こういう時代だからこそ、惑わされない、迷わされない、自分の確かな目を
持ちたいものだ。

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e-sax

話題のサックス用消音器、e-saxを購入した。61,950円(税込み)。
自宅で練習できない人のための強力な味方(?)である。
何しろ、防音室を作ろうと思ったら、数十万円かかる。
野外での練習も、冬はつらい。
スタジオ代も頻繁に通えばばかにならない。
だからこの値段は安いと考えるべきなのだろう。

しかし、消音器といえども楽器全体をプラスチックで包んだだけのものなので、
期待したほどの消音効果はない。また、低音がとても出にくい。
でかい音で吹くとやはりそれだけ音が大きくなってしまうので、私は約6割の
パワーで吹いている。ロングトーンやオーバートーンの練習をするには
あまり適していない。管楽器に必要な「音を作る」ための練習はやはり
広い場所で、楽器を十分に振動させる(響かせる)ことが必要だ。

ではe-saxでできる練習とは?
指の練習にはよいだろう。教則本をやるとか(やってないけど)、
曲を覚えるとか、コードチェンジの練習をするとか、フレーズを考えるとか、
そういう、ちょこちょこっとした「メモ書き」程度の練習はできると思う。
そういう限界を知った上で使うべきだろう。とりわけ、呼吸法(腹式)を
崩さないように気を使うべきだろう。

「上達するには、毎日5分でも楽器を吹くのが良い」という観点からは、
画期的と言えるかもしれない。

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