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2008年4月11日 (金)

安藤忠雄が東大新入生に苦言

 東大の入学式が11日、東京都千代田区の日本武道館で開かれ、新入生の人数を大幅に上回る父母らで埋まった客席を前に、祝辞に立った建築家で特別栄誉教授の安藤忠雄さん(66)が「親離れをしてほしい」と新入生、父母双方に自立を促す一幕があった。東大の入学式は毎年家族からの出席希望が多く、この日の会場も新入生約3200人の周囲を、約5300人の父母らが席を埋め尽くした。安藤さんは祝辞の中で「自己を確立しない限り独創心は生まれない」と強調。「自立した個人をつくるため親は子供を切り、子は親から離れてほしい」と訴えた。(産経新聞)

確かにお説ごもっともだが、東大OBではない安藤氏に、晴れて東大に受かった
受験生の気持ちも、それを見守ってきた親の気持ちもわからないだろう。
東大生には、東大に受かった人間にしか分からない誇らしさや逆に面はゆさ、また、
背負っているプレッシャーの重さというものがあるのだ。

地方から出てきた新入生には、いやでもこれから一人の孤独な闘いが始まる。
それまでの、つかの間の晴れの舞台を祝ってやっても良いと思う。

私自身のことを振り返れば、敢えて親から遠いところに行きたくて、東大を選んだ。
満開の桜の九段下で行われた入学式のことは、二十年以上経った今も、まるで
昨日のことのようだ。

それからほどなくしてのことだったか、両親と、今は亡き祖母とが、私の下宿アパートを
急に訪ねてきた。もう親には構ってほしくないと思っていた私は「来るな言うてたのに
なんで来るんじゃ!」と激怒して追い返した。父は、ガス器具の調子を見るつもりだったらしい。
はるばる岡山から4時間かけて上京してきたのに、
それを追い返してしまった自分という人間はとても小さかったんだなあ、と、今にして思う。

確かに子は自立するために一度は親を切らなければならない。
しかし、いずれいやでも切らなければならない時が来る。
二度と帰らない入学式の時間を、親子で十分に味わってほしいと私は思う。
人にはそれぞれの事情というものがある。

子供にとって親とはとてもありがたいものだ。
そのありがたさを、十分にかみしめてほしい、と私は思う。

安藤忠雄(Wikipedia):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%97%A4%E5%BF%A0%E9%9B%84

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