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2012年5月16日 (水)

本の感想『男の子を伸ばす父親は、ここが違う!』松永暢史著、扶桑社刊

核家族化が進行し、育児に関する知恵がなかなか得られない昨今なので、こういう本を読んで勉強することになるのだが、良い本だった。筆者は「オチンチン力」という概念を提唱した人。

子どもを育てる目的は何だろう? そういうところから入っていく姿勢にはとても共感した。
すなわち、「よい大学に言ってよい企業に入る」なんてことは、今日日何の意味もない。
いや、私の子ども時代(30~40年ほど前)からすでに時代遅れだったのかもしれない。

子どもを育てる目的とは、子どもが悪い人に騙されず、自分で幸せと思える人生を送り、新しい家庭を築いて立派に世代交代を果たすことにほかならない。

そのためにはどういう風に子どもと関わればよいか、ということが筆者の体験に基づいて書かれている。

時代は常に変わるものだ。

子ども時代に私の受けてきた教育も、すでに時代遅れだったに違いない。

ちなみに私は、教師にほぼ無批判に、盲目的に従ってきた。
中3の時の担任は、「東大法学部→大蔵省」が一番のエリートコースで、やりがいのある人生だと言っていた。
彼はそういう価値観だったのだろう。
しかし、今や財務官僚は省益しか考えない亡国の徒、とも言われている。

ささやかな反抗が、自分の趣味である音楽だけは捨てないことだった。
中3の時の担任は、およそ藝術など解しそうにない人だった。
いまだに権力主義だと思う。

しかし、権力を手にすることと、その人が幸福を感ずることとは全く別の問題だ。

子どもは一人ひとり、全く違うし、親の世代とは全く違って時代を先取りしていることもある。
(私もまたその一人だったのだと思うが。)

男の子にとって良い父親とはどういうものか。
その典型例が巻末に書かれていて、涙を誘った。
子どもと一緒にいて、一緒に何かを体験し、遊んだりできる時間が十分に与えられている、今の環境に感謝せねば、と思う。

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