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2014年3月13日 (木)

ある女性ピアニストの他界

一昨日、バンドのメーリングリストで、ピアニストのAさんが亡くなられたと知った。

私はこの2年ほど、バンドを休止していたのだが、メーリングリストは受信していた。
とても驚いた。
昨日、告別式に行ってきたのだが、Aさんは一年ほど前から体調を崩し、自宅療養を続けていたということだった。
まだ50代半ばだった。
早すぎる、と思った。
Aさんはとても明るく、バンドの中で一番音楽的にもしっかりした方で、メンバーを引っ張ってくれていた方だった。音楽的にしっかりした方であるのに、人を責めたりすることが一切なく、とても優しい方だった。

私はAさんが怒っているのを見たことがない。たぶん、Aさんを知る誰もがそうだったのだろうと思う。

いろいろとよく気の付く方で、Aさんがいるだけでその場の雰囲気が和む、そういう力を持っていた。私がそのビッグバンドをやってみようと思ったのも、Aさんがいるからどうにかなるだろうと思っていたことが大きかった。
ご遺族によれば、Aさんは療養中でも決して弱音を吐かず、明るかったという。
Aさんの訃報に接したとき、私は、いい人に限ってあまりにも早くこの世を去ってしまうんだな、と思った。
それは、この世での修業が終わって、卒業したということなのだろうか。
矢作直樹氏が本で書いておられたが、人はあらかじめ寿命が決まっていて、去るべき時になれば去るようになっているそうだ。
だから、生きている時間の長短は、その人の人生の価値とは関係ない。
長く生きたが勝ちで、早く死んだら負け、というわけではないのだ。
現代人はどうもこのことを忘れてはいないか。
生だけでなくその向こうにある死を視野に入れて初めて、人生観というのは立体的になるのではないか。
Aさんはあまりに純な魂を持っていた。だから、もうこの世ですることがなくなって、一足も二足も早く卒業したのだ。いわば、魂の飛び級だったのだ。
我々は、「私」が「生きている」と思っているが、本当は「生かされている」のである。それは、二重の意味に於いて「生かされている」。

一つには、「受動性」に於いてである。
我々は自らの意志で生まれてきたわけではない。
この世を去る時も、それは自らの意志ではなく、絶対者の計らいによるものなのだろう。

もう一つは、「強制性」に於いてである。
人は、この世で為すべきことを為し終えるまでは、卒業することができない。

ある出来事は、この複雑な宇宙の中で、様々な意味をもっている。Aさんの生きた足跡も、様々な人たちに様々な意味を与えたに違いない。そうして、Aさんはこの世での修業を終えて、魂の故郷へ還って行ったのだ。
私はそう思っている。

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2014年3月12日 (水)

犬的人間と猫的人間

犬的人間と猫的人間。

これは、犬派か猫派かと云ふ物ではない。
犬的人間とは、使命感に生きる人間のことで、猫的人間とは、自己の快楽を第一に考へて生きる人間のことである。
私は断然前者である。
「使命」を感じると生きるエネルギーが湧いて來る。
ミュージシャンには圧倒的に猫的人間が多いと思ふ。
犬は、どう足掻いたところで猫にはなれない。
自己の快楽を第一に考へて生きられたら。
どんなに気楽だらうか。
私はそれが、うらやましい。

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2014年3月11日 (火)

読書メモ『真実の満洲史』(ビジネス社)

ビジネス社刊『真実の満洲史』(宮脇淳子著)p209.
「……優秀な人は少数だからです。……多数決というのは、悪い感情を暴走させるシステムだと、最近、私は思っています。マスコミの責任も大きいですが、同時に普通の人、大衆は、知らないことには口を出すべきではないと私は思います。」
同感。

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2014年3月10日 (月)

2014年 東大と京大の国語二次 解いてみた

東大と京大、解いてみた。
東大、こんなに簡単な文章出してていいのだろうか。
現代文もそうだが、古文も。

京大の方が重厚で、奥行きのある文章だと思った。
特に、私の敬愛する渡辺京二氏の文章を出題するあたり、さすがだと思った。
シベリア抑留体験を綴った第1問も、とてもよい。
私のころと比べると、何か、変わったな……と思う。
昔は東大に憧れて、東大の入試問題に惚れ込んで、(当時は京大は英数国三科目だけで、社会科がなかったというのもある)東大を受験したけれども、今年の問題を見て今ならどっちを受けるかというと……。

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2014年3月 4日 (火)

春。

今年もまた、春がやって来た。
私にとって、時間の循環と、時間なき永遠への接続を、最も感ずる季節である。

昔のことをふと思い出したりするのもこの季節である。

BGM:ひと恋めぐり(柴咲コウ)、桜色舞うころ(中島美嘉)

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