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2014年5月 8日 (木)

キース・ジャレット騒動から考えたこと

今年はFBをやらないという禁を破ってアクセスしたときに偶然目にしたカキコが、「キースジャレットのコンサートで、客が咳やらくしゃみやら、話しかけたり、マナーを守らずに、キースジャレットが切れて中断。みんな、もっとマナーを守ろうよ」というものでした。


それに対して賛同やら、疑問やら、いろいろの反応があり、実際どんなことが起こっていたのか、ネットで調べたりして、色んなことを考えました。


いったい誰が悪かったのか?


まず、一般論としていえるのは、どんな高名なミュージシャンであろうと、高いお金をとってコンサートをしている以上は、最後までお客さんを満足させるよう努めるべきだ、ということです。大御所と言われる人であろうと、プロになったばかりの人であろうと、お金を取っている以上、それは変わらない原則だと思います。


この点で、オルガン奏者のKANKAWAさんの逸話があります。
あるデパートの営業か何かで、天候も悪く、オーディエンスもあまりいなかった。
しかし、まったく手を抜くことなく最後まで鬼気迫る演奏をしたそうです。
これぞプロ根性だと思います。


また、私の敬愛して已まない小田和正さんも、そのサービス精神というか、プロ根性はとても立派です。
8000円や9000円という額は、庶民にとっては決して安くはない。
その安くはないお金を払ってコンサートを聴きに行く以上、やはり満足感を期待します。
小田さんは、必ずその期待に応えてくれる。


個人的に、今まで外タレを何人か見てみて、彼らは日本人を馬鹿にしてるんではないでしょうか?
コンサートというものをわりと軽く見ているように思います。


プロというものはどんな環境であれ、己のベストを尽くすものだと思います。


キース・ジャレットの今回の大阪フェスティバルホールでの演奏は、完全即興で、しかもライブ盤の録音も兼ねていたそうです。


FBのカキコ主は、完全即興である以上、オーディエンスの協力が必要だというスタンスでした。
そのコメントに対して、「ははは、大阪のオーディエンスってまったく変わってないね。何年か前に大阪にキースジャレトがきた時に行ったけど、聴衆が酷すぎて、キースジャレットは大阪では聴かないことに決めた」という内容のものがありました。


大阪(だいはん)民国と揶揄される土地柄を考えればそれもむべなるかな、と思ったりもしますが、ではなぜ主催者はそんな大阪でまた同じアーティストによるコンサートを開くのか?


ここに、主催者側の責任があると思います。
聞くところによれば、ロビーでは酒類も売っていたとのこと。
酔っ払う客も出てくるでしょう。
以前に問題があった場所で同じようなコンサートを開くのは、開く側(主催者はもちろんのこと、そこで演奏することを承諾した演奏者)にも問題点はあると思いますね。


たとえば、今回の演奏はCDの録音を兼ねているので、絶対に咳はしないように、と繰り返し館内放送をして念を押しておくとか(笑)。少なくとも、酒類を売るのはNGでしょうね。


あとは、オーディエンスとしてふさわしいかどうか、事前に審査するとか(笑)。
フェスティバルホールは広すぎるので、もっと小規模なホールで、本当に音楽を判っている少人数の聴衆を相手に演奏するとか(笑)。


少なくとも、数年前と同じトラブルがあったという時点で、主催者側に咎なしという訳にはいかないでしょう。
同じトラブルを繰り返さない為には、興行主側にも工夫が必要だと思います。


この件で、朝まで「カネ返せ!」と居座った人たちもいたようです。
余り感心しないことですが、ゼニカネに厳しい大阪という土地柄を考えれば、仕方ない面もあるでしょう。


ただ私はこういうことも考えました。
現代社会のゼニカネ万能主義は行きすぎたところがあって、例えば、高級なフレンチレストランで、まるで居酒屋にいるような感じで大声で談笑したり、騒いだりする人を私は見てきました。
その場にふさわしい振る舞いをすることができない人が増えてはいるようです。
カネ払ってるんだから、というのがそういう人たちの言い分かもしれませんが、これはいただけない。
ゼニカネ万能主義の悪しき弊害だと思います。


そういうことから考えれば、コンサートにおいても、場にふさわしい振る舞いをすることが求められるのかも知れませんね。

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