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2015年9月11日 (金)

村上陽一郎著『私のお気に入り』

村上先生がご自身の生い立ちをはじめ、お気に入りのものを語っていらっしゃるご著書。
私が学生時代にはあまり意識していなかったが、村上先生は戦前生まれなんだなあ。
この本を読むと、村上先生が、能、音楽、映画、落語等々、さまざまな文化に通暁していらっしゃる教養人なんだなあと実感する。

私が東大に行ってよかったと唯一(?)思えるのは、村上先生の講義を毎週生で拝聴できたことだ。これは何物にも代えがたい貴重な経験だった。京大に行っていれば今頃自分の人生は変わっていたかも、と妄想することが多いが、東大で村上先生の授業を聴けたことは、やっぱりあれでよかったんだと思える理由になる。

この本を読んで初めて知ったのだが、村上先生は一浪して文二に入学されたということ。
そして、私信では旧かな旧漢字を守っていらっしゃる!ということ。
後者は大変意外でありまた私にとって大変心強い味方を得た気持ちになった。

それと、某新聞に関して、皇室関係の記事で「天皇陛下は……した」という、敬語を使わない表現が日本語を破壊している、とずばり書いていらっしゃって、私も溜飲を下げた。まあ、どの新聞かは言わずともわかるのだが。

村上先生はローマカトリックのクリスチャンだそうだが、由緒正しき日本人のお一人であるなあ、と思った。

あの頃は若手のお一人だった村上先生もお年を召されたのだなあと、この本を読んでいて思ったが、どうか、これからもいつまでもお元気でお過ごしになってほしいと、そう願わずにはいられない。

とても貴重で、面白い本でした。

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