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2016年11月 7日 (月)

君の名は。

話題の映画、『君の名は。』を見た。
最初はなかなか入っていけなかったが、次第に引き込まれていった。
冒頭で示される様々なパズルのピースがバラバラであるうちは、なかなか入っていけない。
しかし、ストーリーの終盤で、それらがひとつの絵に収斂していくのだった。

物語としては、男女の入れ替わりとタイムスリップものが合わさったような形だが、テーマとしてはとても深いものがあると思った。

すなわち、この世界とは何であるのか、時間とは、人と人との出会いとは、などという、精神世界的あるいは哲学的なテーマにまで、場合によっては連れて行ってくれる。
もちろん単なるエンタテインメントとしても楽しめるが、それだけではもったいないという気がした。

私は、途中から落涙を禁じ得なかった。
美しくて切なくて。

ひとつ言わせてもらえば、劇中音楽は観客の気持ちを高めるために効果的に使われていたのだろうが、あの手の音楽に不慣れな私にとってはややうるさく感じた。若い人ならば何の抵抗もなく聞けるのだろうけど。

劇中音楽が、尖ったロックではなくて、たとえばストリングスのようなものだったら、どうだったろうか。
もしかすると、もっと早く物語の世界に入って行けたかもしれない。
まあ、音楽も映画の一部だから仕方ないのだが。

もしかすると、この現実も、壮大な夢であって、覚めたときにはその夢のことを覚えていないのかもしれない。
だが、「初めてでないような気がする」のは、かすかに前世(?)の記憶が残っているからで、このストーリーに出てくる二人の物語は、そのことのメタファーとしても読めるような気がする。

できればもう一度見てみたい、そしていろいろと考えてみたい、いい映画だったと思う。

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