« 本当の馬鹿とは | トップページ | 我々を生かし、殺すもの »

2017年8月20日 (日)

尾崎一雄、幸田文の小説

小川榮太郎先生がFBで、日本人は尾崎一雄の『芳兵衛物語』を読め、と書いていらっしゃったので、早速読んでみた。
読後感も爽やかで、とてもいい小説だった。
もう一つ、幸田文の「台所のおと」も読んでみた。
二つに共通するのは、夫婦の物語だということだ。
『芳兵衛』では、結婚生活に一度失敗した多木という男性が主人公で、「台所のおと」に登場する佐吉は、あきとは三度目の結婚で出会った。
思うのだが、「失敗した」と思ったら解消する選択肢も昔はあったのだなと。
もちろん、忍耐することで人格も陶冶されていくのだろうが、病気になるぐらいストレスをためてしまうなら、婚姻を解消するのも一つの手段ではあろう。
事実、二つの小説の男性はそれで幸せになっている。
親子関係は変えられないが、配偶関係は変えられるというのは事実だと思う。

もっとも、私はこのまま今の生活を今の妻と続けていくことを選んでいるのだが。
そのことによって自分の世界が広がり、人格が柔軟になることを望んでいる。
というのは強がりのやせ我慢だろうか。
しかし日本にはやせ我慢の美学というものもあるではないか。

|

« 本当の馬鹿とは | トップページ | 我々を生かし、殺すもの »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/96735/65686552

この記事へのトラックバック一覧です: 尾崎一雄、幸田文の小説:

« 本当の馬鹿とは | トップページ | 我々を生かし、殺すもの »