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2019年12月12日 (木)

小田和正『どーも』を聴いた

実はこのアルバムが出た時、あまり食指が動かなかった。一体何してたんだろう、と思う。こんなに素晴らしいアルバムだったのに。

『そうかな』が期待したほどではなかったからだろうか。Casiopea3rdとか、そっちの方に興味が行ってしまってたからだろうか。

”ENCORE!!ENCORE!!”を見てから、これは聴かなきゃいけないと思って急いで買ったのだった。

そして、この数年の間に小田さんがこれほど進化していたということに、素直に驚いたのだった。

実は私は、小田和正は歌詞にそれほど重きを置いていないのだと思い込んでいた。浅はかな偏見だった。

昔、オフコースを聴いていた頃、楽曲は素晴らしいのだが、歌詞がペシミスティックで、抽象的で、オフコースは楽曲中心のグループで、歌詞は刺し身のつま?みたいなものなんではないか、と思い込んでしまったのであった。それはたとえば、アリスの谷村新司の作る歌詞がドラマティックに人生を歌っているのと対照させて、ということだった。

だがそれから幾星霜。

しかもこのわずか数年の間に、小田和正という人がこれほど人生の深さ、普遍的な愛とか許しとか、そういうものまで歌うようになっていたとは。

いや、元々昔からそういう人だったのかもしれない。私が見逃していたというか、私のアンテナにかからなかっただけのことなのかもしれない。

なぜなら、鈴木さんが歌詞を外注することはあっても、小田さんは絶対にそれはしなかったからだ。

とりわけ、「さよならは言わない」「今日もどこかで」は、歴史的な名曲だと思った。

楽曲の素晴らしさに加えて、歌詞の素晴らしさが尋常ではない。

特に、「さよならは言わない」は、涙なくしては聴くことができない。

どうして今まで、この歌をしらなかったのだろう、と、我が不明を恥じる。

『個人主義』『そうかな』と聴いてきて、小田さんマンネリ化してるなあ、行き詰まってるんじゃないかなあと少しでも思った私は馬鹿だった。

さにあらず、それどころか、ものすごい進化、深化を遂げていたのであった。

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