2020年7月25日 (土)

「日本のカーペンターズ」というキャッチコピー

オフ・コースのキャッチコピーに、「日本のカーペンターズ」というのがあった。

しかし果たしてこのキャッチコピーは適切だったのだろうか。

カーペンターズと言えば、カレンとリチャードの男女デュオである。

オフ・コースは男性デュオ。

まだオフ・コースを知ったばかりの頃、「僕の贈り物」のジャケットを見て思った。

あれ? この人たちは男女デュオなの? と。

ジャケットに写る二人は、長髪だったからだ。

歌声を聞いても、小田さんの中性的な声は、女性かと聞き違うかもしれない。

今でこそ、小田さんの歌声は唯一無二のものとして高い評価を得ているが、当時は、男性歌手といえば、男性性を前面に押し出すような歌声が一般的で、小田さんのような声はまだ異色というか、市民権を得ていなかったように思う。

小田さんがカーペンターズに歌ってもらいたいと思って「愛の唄」のデモテープを送ったというエピソードもあるが、オフ・コースの「日本のカーペンターズ」というキャッチコピーは、少し誤解を生じるものだったのではないか、などと思うのである。

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2020年7月 9日 (木)

オフコースのバンドサウンド

3人の加入を否定的に捉えることを書いてきたが、しかし、私がオフコースを知ったのは、オフコースがバンドサウンドになってから後のことだった。(「やさしさにさようなら」や「愛を止めないで」。)やはり、あのサウンドでなかったら、私はオフコースに注目しなかったかもしれない。

そういう意味では、3人を加えてバンドサウンドになることは必要だったんだろうなと。

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小田さんと鈴木さん

オフコースが出演した昔のラジオ番組を聴いていて思った。

小田さんはよく知られるように、親分肌で体育会系。

それに対して、鈴木さんは、小田さんが「勉強に対してもそうだけど、物事にすごい執着というかこだわりがある」というように、職人気質だったのだろう。

小田さんはA型で、鈴木さんはB型。そりゃ、合わないだろうなと。

小田さんは親分肌で体育会系だから、あとから入った松尾や大間、清水を盛り立てて、ステージでも前に前に出したりするけど、鈴木さんとすれば、自分の立場を取られるような気持ちにも、もしかするとなったかもしれない。

個人的な体験に基づいて言うと、アマチュアバンドでも、リーダーが勝手によそから人員を引っ張ってきて、もともといた人間よりもそっちの方を重用したりすると、もとからいる人間、苦楽を共にした人間としてはいい気持ちがしない。そういうようなところもあったのかもしれない、などと思う。

3人の加入によって、人間関係のバランスが少しずつ崩れていったのかなあ、などと勝手に想像している。

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2020年7月 6日 (月)

オフコース出演のオールナイトニッポン

オフコースが出演したオールナイトニッポンがyoutubeにアップされていたので、聴いた。

一つは、オールナイトニッポン10周年(だから、放送は1977年)のもの、もう一つはThree and Twoが出てからのもの。

聴いていて、やっぱり前者の方が楽しかった。

私が思うに、オフコース崩壊の原因は、音楽性の全く異なる3人を入れたことだと思う。

最初はよかったかもしれない。それぞれが分をわきまえて、サポートに徹していたならば。

しかし、彼らのロックテイストが徐々に全面に出てきて、オフコースはそれまでのオフコースでなくなってしまったと思う。

私の好きなオフコースは、FAIRWAYまでの、AORサウンドというか、4和音+ナチュラルテンションの世界、色合いを感じる音世界、それがオフコースであった。

しかし、3&2以降は、モノトーンの世界に変わってしまったと思う。

小田さんが、松尾の「この海に誓って」をFAIRWAYに入れたかったと言っていたけれども、それはそれまでのファンには受けいれられなかったのではないだろうか。

私から見ればFAIRWAYは上質な和製AORの世界であって、あのような単純な曲の入る余地はないように思った。

リスナーからのお便りで、「オフコースが売れて嬉しいけど、同時に、どこか遠くへ行ってしまうような寂しさもある」というようなのが紹介されていた。確かに、それまでのファンからしてみれば、そういう気持ちはあっただろうなと思う。

私も、3&2より後のアルバムは聴いてても面白くなかった。

実に残念だと思う。

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2020年7月 4日 (土)

オフコースのレア音源

しばらく前によく見ていた夢に、オフコースのレア音源が見つかって、それを聴くという夢があった。

そんなものは、ないんだろうと思っていた。

しかし、youtubeを見てみると、いろんなレア音源がアップされていることに気づいた。

うれしいのは、オフコースがまだ二人の頃、70年代のライブの音源がアップされていることだ。

一体誰がそんな録音をしていたんだろうと思うけれども、とてもうれしい。

あの頃、まだ小学生で、新聞でオフコースのコンサートの広告を見ても、行くことができなかった。

もし、あの頃オフコースのコンサートに行っていたら、深くのめり込んで、寝ても覚めてもオフコースになってしまって、勉強どころではなかったかもしれない。

小田さんのMCを聞いても、案外よく喋ってるじゃないかと思う。

その頃、オフコースのキャッチコピーは、「感動したいから。感動させたいから。感激を分かち合いたいから」というようなものだったと思う。とても懐かしい。

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2020年6月 8日 (月)

オフ・コース「愛の唄」

このブログの「名曲覚え書き」でこの曲を取り上げたことがあっただろうか。

最近、この曲の良さがじわじわきて、よく聴いている。

この曲を聴くと、心が穏やかな安らぎに満たされる。

アルバムでは、この曲の前の曲が「雨よ激しく」で、激しい雨が降った後に、雲間から日が差してくるような光景が、イントロを聴いていると浮かんでくるようで、とてもすばらしいイントロだし、曲順もよく考えられたよく考えられているんだなと思う。

もちろん曲自体の素晴らしさは言わずもがな。

この曲のドラムは、アリスの矢沢透(キンちゃん)が叩いていることが明記されている。

一時は、キンちゃんのアリスからの引き抜きを真剣に考えていたと、『さらば青春の時』というアリスのタレント本に書かれているが、キンちゃんはオフ・コースと同じ関東の人だし、音楽センスも垢抜けているので、オフコースに入ったとしても違和感はなかったのではないだろうか。もし彼がオフコースに入っていたら、どうなっていただろうと思う。ヤスさんの脱退もなかったのではないかと思ったりするけれども・・・。

話が随分それた。

オフコースはある時期まで、中黒を挟んだ「オフ・コース」だった。そういう時期の、佳曲である。

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2019年12月13日 (金)

ライブアーチストとしての小田和正

実は、オフコースを知った頃、このバンドはライブ向けではないと思っていた。

多重録音で音を重ねてレコーディングをしているので、ライブでは音が薄くなるし、それほど上手ではないと思っていた。

小田さんがソロになった頃も、オフコースはコーラスで売っているのに、そろになったらだめなんじゃないか、と思った。

しかし、全部間違っていた。

小田さんはソロアーティストとして大活躍、そのコンサートは払ったお金の分だけ、いやそれ以上の満足感をオーディエンスに与えるさまざまな創意工夫がなされていた。音楽的クオリティの高さは言わずもがなである。

かつての自分の不明を恥じる。

小田和正は、「オフコースの」がつかなくても、ものすごい底力を秘めたアーチストだったのだ。

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小田さんの最近のCDを聴いて

小田さんのアルバム『どーも』と、マキシシングル『この道を~小さな風景』を一通り聴いてみた。

思ったのは、これまで以上に、過去を振り返る歌詩、それも、これまでの人生を振り返ってその総仕上げをするような歌詩が多かったということだ。そして、曲調も、人生を感じさせる壮大なスケールの曲が多かったように思う。

それはそうだ、小田さんも72歳だもの。あまりこういう言葉は使いたくないが、人生の晩年期にさしかかっていると言っても間違いではないだろう。でも、それは当然寂しくもある。

こういうCDを出していたからこそ、ファンやそうでもない人も、何かを察してチケットが取りにくくなったということもあるのだろう。

でもまだまだ歌い続けてほしい。

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2019年12月12日 (木)

小田和正『どーも』を聴いた

実はこのアルバムが出た時、あまり食指が動かなかった。一体何してたんだろう、と思う。こんなに素晴らしいアルバムだったのに。

『そうかな』が期待したほどではなかったからだろうか。Casiopea3rdとか、そっちの方に興味が行ってしまってたからだろうか。

”ENCORE!!ENCORE!!”を見てから、これは聴かなきゃいけないと思って急いで買ったのだった。

そして、この数年の間に小田さんがこれほど進化していたということに、素直に驚いたのだった。

実は私は、小田和正は歌詞にそれほど重きを置いていないのだと思い込んでいた。浅はかな偏見だった。

昔、オフコースを聴いていた頃、楽曲は素晴らしいのだが、歌詞がペシミスティックで、抽象的で、オフコースは楽曲中心のグループで、歌詞は刺し身のつま?みたいなものなんではないか、と思い込んでしまったのであった。それはたとえば、アリスの谷村新司の作る歌詞がドラマティックに人生を歌っているのと対照させて、ということだった。

だがそれから幾星霜。

しかもこのわずか数年の間に、小田和正という人がこれほど人生の深さ、普遍的な愛とか許しとか、そういうものまで歌うようになっていたとは。

いや、元々昔からそういう人だったのかもしれない。私が見逃していたというか、私のアンテナにかからなかっただけのことなのかもしれない。

なぜなら、鈴木さんが歌詞を外注することはあっても、小田さんは絶対にそれはしなかったからだ。

とりわけ、「さよならは言わない」「今日もどこかで」は、歴史的な名曲だと思った。

楽曲の素晴らしさに加えて、歌詞の素晴らしさが尋常ではない。

特に、「さよならは言わない」は、涙なくしては聴くことができない。

どうして今まで、この歌をしらなかったのだろう、と、我が不明を恥じる。

『個人主義』『そうかな』と聴いてきて、小田さんマンネリ化してるなあ、行き詰まってるんじゃないかなあと少しでも思った私は馬鹿だった。

さにあらず、それどころか、ものすごい進化、深化を遂げていたのであった。

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2019年12月10日 (火)

最近の小田さんの曲

実は”ENCORE!!ENCORE!!”で初めて聴いた曲もある。

『個人主義』『そうかな』の後、小田さんのアルバムを買っていなかったのだが、最近の小田さんの音使いは少し変わってきたなと思った。

『個人主義』や『そうかな』では、フォーキーな感じの曲が散見されたのだが、最近の曲は少し洋楽的になっているなと思った。以前の小田さんなら、こういうコードやこういう音を使わなかったなというような。それが、とても新鮮だった。

小田和正の音楽は進化し続けるのだろうと思った。

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